ロンドンのCBDトレンド

麻から抽出されたCBD(カンナビジオール)の製品はイギリスでは2015年に解禁されてから近年大きなトレンドとなっており、ここロンドンでもあちこちで目にします。今回はロンドンでのレポートと共に、実際どのようにCBD製品を選べば良いのかのヒントをお伝えします。

ウェルビーイング関連のCBD製品で一番メジャーなものといえば、CBDオイルですが、これは、同じく麻から抽出したヘンプ・オイルやココナッツ・オイル、MCT(Medium Chain Triglyceride 、中鎖脂肪酸)・オイル、オリーブ・オイルなどにCBDを混ぜた液体のサプリメントです。CBD含有量が1ボトルあたり300mg〜2000mg(または3%〜20%という表示)で、キャップ付属のスポイトを使用して摂取できるものが主流のようす。

数字が大きくなるにつれ、効果が高いように思われますが、これは単に濃度を表しているので、初めて使用される場合には、含有量やパーセンテージが低く、値段もリーズナブルなものがお勧め。というのも、濃度が低い分、一滴に含まれるCBDの量が少なく、ご自分に最適な摂取量を割り出したり微調整したりすることが可能だからです。

カンナビノイド類を中心に、麻に含まれる各種の成分を抽出したフル・スペクトラムのCBDオイルなら、自然の力を最大限に活かした相乗効果であるエントラージュ効果が期待できます。そのなかには微量のTHCも規定の量かそれ以下で含まれるので、もし体質に合わない場合や、THCに抵抗を感じるなら、フル・スペクトラムからTHCを取り除いた、ブロード・スペクトラムのCBDオイルをお勧めします。

まだ新しい分野なので品質に関する規定が確立されておらず、ブランド、商品、バッチによってかなりのばらつきがあるので、お店のスタッフに尋ね、詳しい情報を得るのは、良質でクリーンなCBDの購入に有効です。質問のポイントは下記を参考にしてみてください。

・産地(オーガニック認定を受けているのが理想です。どのような環境で育てられたかなどが明らかなものは信頼できます)
・精製方法(ケミカルな溶剤を使わないCO2抽出方法が安全で品質が安定するとされています)
・有効成分の含有量を検査しているか(外部機関によるチェックはより信頼できます)

CBDオイルは、ヘルス・フード・ストアや、NHS(イギリスの国営医療制度)の処方箋を扱う薬局、ヴェープ・ショップなどで購入可能。シンプルでクールなインテリアの「CBDブティック」では、そのブランド独自の製品や、各種のCBD商品を幅広く取り揃えています。

CBDブティックのように、CBD業界が目指しているのは「ハイになる違法なハーブ」といった、従来のイメージからの脱却で、ロンドンなど都会のライフスタイルにマッチする、ヘルシーでクールなものといったマーケティング戦略が取られており、商品のデザインにもそれを反映されたものが多く見られます。

CBD関連の機関紙などには、製品の広告だけでなく、栽培やビジネスのためのツールなどの広告や情報も多く掲載されています。法学科の大学生が在学中に立ち上げたCBDコーヒーのブランドもあり、スタートアップ界隈でもCBDはトレンドになっています。

CBDオイルのサプリメント以外では、症状の緩和のためというよりは、手軽なリラクゼーションなどにフォーカスされた商品も多くあります。既出のCBDコーヒーや、ハーブと合わせた飲みもの、チョコレート、ミントやグミなど、パッケージもお洒落で、いろいろ試したくなります。

飲み物などは、1商品につき約15mg、グミやミント・タブレットなどは1個につき5mgからのCBD含有量のものが主流で、摂取量をコントロールしやすく、また外出中でもスポイト使用のCBDオイルに比べ周りの目をあまり気にせず摂取することができます。

オフィスでのストレスや昼食後のエネルギー不足を、甘いお菓子や3杯目のコーヒーでカバーしている場合は、CBD入りのミント・タブレットを試してみるのも良いかも。

また、抗酸化や抗炎症効果を狙ったCBD配合のバームやクリームなど、CBDスキンケア商品の分野は、2024年までに年間734億ポンド(約11兆円)の収益が見込まれるほどの(1)急成長を遂げています。経口からの使用に抵抗のある場合は、エクササイズ後の筋肉のリカバリーに効果がある(2)とされる、CBD入りのクリームやオイルを試してみるのはどうでしょうか。

いろいろな製品が出揃った感のあるCBD。健康法に取り入れてみたい場合、形態にこだわらず、気になるものを試して、お気に入りを見つけてみてください。

by ナチュロパシー・ジャパン/麻実

 

*重い疾患や症状に対するCBDの有効性は日々研究されているものの、現在まだ進行中の領域です。これらの研究では個人的な使用レベルとは桁違いの高濃度が使用されているなど、一般的な使用法との間には大きなギャップが見られるため、個人に合う濃度や摂取量に関しては、専門知識のあるヘルス・プロフェッショナルからアドバイスを受けられることをお勧めします。

参照:

  1. org. (2019). Welcome To The Academy Of Medical Cannabis. Available at: https://taomc.org/en/ (Accessed: 10 August 2019).
  2. Bruni N, et al. (2018). ‘Cannabinoid Delivery Systems for Pain and Inflammation Treatment’. Molecules, 23(10), p.2478.